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応用脳科学アカデミーアドバンスコース「五感と質感」第1回(渡邊先生・片寄先生・東原先生)



タイトル「情報を生み出す触覚の知性」

講師紹介

渡邊 淳司(わたなべ じゅんじ)先生

  • 渡邊先生 写真
    【現職】
      NTTコミュニケーション科学基礎研究所・上席特別研究員
      (サービスエボリューション研究所 2020エポックメイキングプロジェクト 兼任)
    【経歴】
    • 2000年 東京大学工学部計数工学科 卒業
    • 2005年 東京大学大学院 情報理工学系研究科 博士課程修了 博士(情報理工学)
    • 2005年~2009年 科学技術振興機構戦略的創造研究推進事業 個人型研究 (さきがけ)研究員
    • 2009年~2011年 日本学術振興会 特別研究員PD
    • 2011年~2013年 NTTコミュニケーション科学基礎研究所 人間情報研究部 リサーチスペシャリスト
    • 2012年~2015年 東京工業大学大学院 総合理工学研究科 物理情報システム専攻 連携講座准教授
    • 2016年~2019年 東京工業大学 工学院 情報通信系 情報通信コース 特任准教授
    • 2013年~NTTコミュニケーション科学基礎研究所 人間情報研究部 主任研究員
               (2019年より上席特別研究員)
  • 【研究概要】

    人間の知覚メカニズム、特に視覚・触覚、及び感覚を表現する言語の研究を行う。また、人間の知覚特性を利用したインタフェース技術を開発、展示公開するなかで、人間の感覚と環境との関係性を理論と応用の両面から研究している。

  • 【主な業績】
    論文
    • Maki Sakamoto1,Junji Watanabe. (2019). “Visualizing Individual Perceptual Differences Using Intuitive Word-based Input”. Frontiers in Psychology, , Vol. 10:1108, doi:10.3389/fpsyg.2019.01108
    • 上田祥代、吉田成朗、渡邊淳司、池田まさみ、茅原拓朗、北崎充晃、(2019)、「皮質体性感覚野の身体表現理解を促す Face Homunculus Viewer」、 日本バーチャルリアリティ学会論文誌、Vol.24 No.1 pp.3-12
    • Maki Sakamoto, Junji Watanabe. (2018). “Bouba/Kiki in Touch: Associations Between Tactile Perceptual Qualities and Japanese Phonemes”. Frontiers in Psychology, Vol. 9:295, doi.org/10.3389/fpsyg.2018.00295
    • 植月美希、渡邊淳司、丸谷和史、佐藤隆夫、(2017)、「文処理の時間特性を捉える視覚的刺激提示方法とその評価」、 心理学評論 Vol. 60 No. 2 pp. 181-201
    • Miki Uetsuki, Junji Watanabe, Hideyuki Ando, Kazushi Maruya. (2017). “Reading Traits for Dynamically Presented Texts: Comparison of the Optimum Reading Rates of Dynamic Text Presentation and the Reading Rates of Static Text Presentation”. Frontiers in Psychology, Vol. 8:1390, doi.org/10.3389/fpsyg.2017.01390
    • 青木芽衣、渡邊淳司、岩井大輔、佐藤宏介、(2017)、「手へのテクスチャ重畳投影による触質感変調の検討」、映像情報メディア学会誌、Vol. 71 No. 3 pp. J118-J120
    • 渡邊淳司,加納有梨紗,坂本真樹  “オノマトペ分布図を利用した触素材感性評価傾向の可視化”日本感性工学会論文誌 Vol. 13, No. 2, pp. 353-359
    • 渡邊淳司,黒木忍 “触覚の時空間知覚における姿勢の影響”日本バーチャルリアリティ学会論文誌, Vol. 16, No. 3, pp. 489-498
    • 早川智彦,松井茂,渡邊淳司 “オノマトペを利用した触り心地の分類手法” 日本バーチャルリアリティ学会論文誌, Vol. 15, No. 3, pp. 487-490
    • Junji Watanabe, Seiichiro Hayashi, Hiroyuki Kajimoto, Susumu Tachi, Shin'ya Nishida“Tactile motion aftereffects produced by appropriate presentation for mechanoreceptors”Experimental Brain Research Vol. 180, No. 3, pp. 577-582
    • Junji Watanabe, Hideyuki Ando, Taro Maeda, Susumu Tachi “Gaze-contingent Visual Presentation based on Remote Saccade Detection” Presence : Teleoperators and Virtual Environments, Vol.16, No.2, pp. 224-234
    • Junji Watanabe, Atsushi Noritake, Taro Maeda, Susumu Tachi, Shin'ya Nishida“Perisaccadic Perception of Continuous Flickers” Vision Research, Vol. 45, No. 4, pp. 413-430
    展示
    • 「オープン・スペース 2019 別の見方で」展 、NTTインターコミュニケーション・センター[ICC])、2019年5月18日〜2020年3月1日
    • 【Touch the Invisibles】平成20年度(第12回)文化庁メディア芸術祭 アート部門 優秀賞 受賞
    著作
    • 【企画・分担執筆】(2019)、「情報環世界-身体とAIの間であそぶガイドブック-」 (著:渡邊淳司、伊藤亜紗、ドミニク・チェン、緒方壽人、塚田有那、ひらのりょう 、和田夏実、村田藍子、桜井祐、内田友紀、会田大也、長谷川愛、小倉ヒラク、原島大輔、浦川通、山下遼、橋口恭子、畠中実、木下真吾)  NTT出版
    • 【監修・共同翻訳】「ウェルビーイングの設計論 -人がよりよく生きるための情報技術」 (著:ラファエル A. カルヴォ、ドリアン・ピーターズ 翻訳:渡邊淳司、ドミニク・チェン、木村 千里、北川 智利、河邉 隆寛、横坂 拓巳、藤野 正寛、村田 藍子) ビー・エヌ・エヌ新社
    • 「情報を生み出す触覚の知性 情報社会をいきるための感覚のリテラシー」 化学同人

開催概要

講義内容
触覚は、豊かな質感を持つ世界が実在していることを、実感を持って感じることのできる唯一の感覚です。近年のバーチャルリアリティをはじめとする、情報提示デバイスにおいては、触覚が注目を集めるようになりましたが、触覚は情報を認識するだけでなく、それに存在の実感を付与することができます。本講義では、触覚の知覚特性、そして、触覚を通して質感・実感を感じるための原理について、さらには、その情報通信技術について、講師の実践を例としながら概説します。
日時
2020年10月26日(月)13:00~17:50(12:40より受付開始)
※渡邊先生の講義は、13:00~14:10です。
場所
NTTデータ経営研究所(永田町)

JA共済ビルのエントランスフロアにて受付をお済ませいただいた後、左側のエレベーターにて9階までお越しください。
9階エレベーターホールの案内板が設置されている側の扉からお入りいただき右手突き当りまでお進みください。突き当り扉奥に応用脳科学アカデミー受付がございます。

お問い合わせ先
本アカデミーに関するご質問等は、応用脳科学コンソーシアム事務局ホームページの ▶お問い合わせフォームより、お問い合わせください。


タイトル「心を動かす音楽のデザイン」

講師紹介

片寄 晴弘(かたよせ はるひろ)先生

  • 片寄先生 写真
    【現職】

    関西学院大学理工学部人間システム工学科 情報科学科 教授

    【経歴】
    • 1986年3月  大阪大学 基礎工学部 制御工学科 卒業
    • 1991年3月  同 博士課程(応用システム学講座)修了 工学博士授与
    • 1991年4月~1996年3月 (株)オージス総研
    • 1995年3月~1997年3月 (財)イメージ情報科学研究所 主任研究員
    • 1997年4月~ 和歌山大学システム工学部 助教授
    • 2002年4月~ 関西学院大学理工学部情報科学科助教授
    • 2003年4月~ 関西学院大学理工学部情報科学科教授
    • 2004年10月~ 関西学院大学ヒューマンメディア研究センター センター長(兼)
    • 2005年10月~ JST CREST 「デジタルメディア領域 」CrestMuse プロジェクト 研究代表者
    • 2015年6月  情報処理学会理事(メディア知能情報領域担当)(2016年6月まで)
  • 【研究概要】

    21世紀はヒトの「夢や欲求」により焦点のあたる時代。インターネットによるコンテンツ流通やジェスチャデバイスの普及が進み、新しい情報サービスや産業が生まれています。 メディアデバイスを用いた音楽や映像の新しい「表現」や、インタラクティブコンテンツのエンタテインメント性のデザイン、脳活動計測を利用したヒトを理解など、総合的に研究を展開しています。

    ▶ http://hsi.ksc.kwansei.ac.jp/~katayose/intro.html

  • 【主な業績】

    研究論文

    • Ball in Bowl:日常ストレスからの解放を目的としたタブレットアプリケーション
      『情報処理学会論文誌』 60巻 11号 (頁 2030 ~ 2033)、2019年11月、渡邊 桃吾, 片寄 晴弘、共著
    • 論文題目名:UPP(Unreal Prank Painter):悪戯の楽しみに着目した落書きコンテンツ
      『情報処理学会論文誌』 60巻 11号 (頁 1983 ~ 1991)、2019年11月、安東 俊之介 , 藤井 叙人 , 片寄 晴弘、共著
    • 論文題目名:Emotion Movement Design Annotator による感動デザインの分析 - M. Rigolo のバランス芸を例として-
      『エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2019論文集 』(頁 267 ~ 274)、2019年09月、片寄 晴弘, 橋田 光代, 飯野 なみ、共著
    • A Study of Phrase Structure Perception Using the PEDB Second Edition
      『Proc. International Symposium on Performance Science (ISPS) 2019』、2019年07月、Mitsuyo Hashida, Haruhiro Katayose
    • 論文題目名:エンタテインメントコンピューティング研究における評価問題の解決に向けての施策の実践
      『インタラクション2019論文集』(頁 141 ~ 150)、2019年02月、水口 充, 片寄 晴弘、共著

    著書

    • 『美しさと魅力の心理』第II部「日常の中に見る"美しさと魅力"」より「リズムとグルーヴ感」
      ミネルヴァ書房、2019年10月、片寄 晴弘, 橋田 光代、共著、114-115

開催概要

講義内容
音楽は日常生活に浸透しています。現代社会において一切の音楽を耳にしない日は一日としてないでしょう。映画やドラマの演出にあわせてBGMが使われるように音楽には「心を動かす」働きがあります。音楽作家や演奏者は、意識するしないは別にして、その働きを上手く利用して音楽をデザインしています。本講義では「心を動かす」ための音楽のデザイン手法の一端を情報科学の視点で紐解いていきます。また、音楽領域における人工知能(深層学習)応用の最新研究事例を紹介します。
日時
2020年10月26日(月)13:00~17:50(12:40より受付開始)
※片寄先生の講義は、14:20~15:30です。
場所
NTTデータ経営研究所(永田町)

JA共済ビルのエントランスフロアにて受付をお済ませいただいた後、左側のエレベーターにて9階までお越しください。
9階エレベーターホールの案内板が設置されている側の扉からお入りいただき右手突き当りまでお進みください。突き当り扉奥に応用脳科学アカデミー受付がございます。

お問い合わせ先
本アカデミーに関するご質問等は、応用脳科学コンソーシアム事務局ホームページの ▶お問い合わせフォームより、お問い合わせください。


タイトル「嗅覚の情報処理機構とヒト社会での香りの有効活用」

講師紹介

東原 和成(とうはら かずしげ)先生

  • 東原先生 写真
    【現職】
      東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻教授
    【経歴】
    • 1989年 東京大学農学部農芸化学科卒業
    • 1993年 ニューヨーク州立大学ストーニー・ブルック校化学科博士課程修了 (Ph.D)
    • 1993-1995年 デューク大学医学部博士研究員
    • 1995-1998年 東京大学医学部脳研究施設生化学部門助手
    • 1998-1999年 神戸大学バイオシグナル研究センター助手
    • 1999-2009年 東京大学大学院新領域創成科学研究科先端生命科学専攻准教授
    • 2009年- 現職
    • 2012-2018年 JST ERATO東原化学感覚シグナルプロジェクト研究総括兼任
    • 2013-2016年 中国浙江大学客座教授兼任
  • 【研究概要】

    匂いやフェロモンの化学感覚の仕組みを、末梢の受容体から高次脳まで、分子レベル、細胞レベル、個体レベルで解明する研究。

    嗅覚受容体の機能解析で世界で先駆的な研究をおこない、その後涙からタンパク質性フェロモンを発見するなどユニークな研究を展開。哺乳類のみならず昆虫も含めて、幅広いアプローチと対象生物で、嗅覚を介した行動と情動の分子・脳神経基盤に迫る。

  • 【主な業績】
    1. Horio, N., Murata, K., Yoshikawa, Y., Yoshihara, Y., and Touhara, K.* "Contribution of individual olfactory receptors to odor-induced attractive or aversive behavior in mice" Nature Communications 10, 209 (2019)
    2. Osakada, T., Ishii, K.K., Mori, H., Eguchi, R., Ferrero, D.M., Yoshihara, Y., Liberles, S.D., Miyamichi, K.*, and Touhara, K.* "Sexual rejection via a vomeronasal receptor-triggered limbic circuit" Nature Communications 9, 4463 (2018)
    3. Ishii, K., Osakada, T., Mori, H., Miyasaka, N., Yoshihara, Y., Miyamichi, K.*, and Touhara, K.* "A Labeled-Line Neural Circuit for Pheromone-Mediated Sexual Behaviors in Mice" Neuron 95, 123-137 (2017)
    4. Shirasu, M., Yoshikawa, K., Takai, Y., Nakashima, A., Takeuchi, H., Sakano, H. and Touhara, K.* "Olfactory receptor and neural pathway responsible for highly selective sensing of musk odors" Neuron 81, 165-178 (2014)
    5. Ferrero, D.M., Moeller, L.M., Osakada, T., Horio, N., Li, Q., Roy, D.S., Cichy, A., Spehr, M., Touhara, K., and Liberles, S.D.* "A juvenile mouse pheromone inhibits sexual behavior through the vomeronasal system" Nature 502, 368-371 (2013)
    6. Yoshikawa, K., Nakagawa, H., Mori, N., Watanabe, H., and Touhara, K.* "Unsaturated aliphatic alcohol as a natural ligand for mouse odorant receptor" Nature Chem. Biol. 9, 160-162 (2013)
    7. Sato, K., Tanaka, K., Touhara K.* "Sugar-regulated cation channel formed by an insect gustatory receptor" Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 108, 11680-11685 (2011)
    8. Haga, S., Hattori, T., Sato, T., Sato, K., Matsuda, S., Kobayakawa, R., Sakano, H., Yoshihara, Y., Kikusui, T. and Touhara, K.* "The male mouse pheromone ESP1 enhances female sexual receptive behavior through a specific vomeronasal receptor" Nature 466, 118-122 (2010)
    9. Kim, K., Sato, K., Shibuya, M., Zeiger, D.M., Butcher, R.A., Ragains, J.R., Clardy, J., Touhara, K. and Sengupta, P. * "Two chemoreceptors mediate the developmental effects of dauer pheromone in C. elegans" Science 326, 994-998 (2009)
    10. Sato, K., Pellegrino, M., Nakagawa, T., Nakagawa, T., Vosshall, L.B., and Touhara, K.* "Insect olfactory receptors are heteromeric ligand-gated channels" Nature 452, 1002-1006 (2008)
    11. Oka, Y., Katada, S., Omura, M., Suwa, M., Yoshihara, Y. and Touhara, K.* "Odorant receptor map in the mouse olfactory bulb: in vivo sensitivity and specificity of receptor-defined glomeruli" Neuron 52, 857-869 (2006)
    12. Kimoto, H., Haga, S., Sato, K., and Touhara, K.* "Sex-specific peptides released from exocrine glands stimulate vomeronasal sensory neurons in mice" Nature 437, 898-901 (2005)
    13. Nakagawa,T., Sakurai, T., Nishioka, T., and Touhara, K.* "Insect sex-pheromone signals mediated by specific combinations of olfactory receptors" Science 307, 1638-1642 (2005)

    第20回日本味と匂学会高砂研究奨励賞、日本神経化学会奨励賞、日本生化学会奨励賞、RH Wright Award(国際ライト賞)、文部科学大臣表彰若手科学者賞、読売新聞社東京テクノフォーラム21ゴールドメダル受賞、塚原仲晃記念賞、日本学術振興会賞、日本学士院学術奨励賞。アステラス病態代謝研究会最優秀理事長賞、井上学術賞、Kunio Yamazaki Distinguished Lectureship Award

開催概要

講義内容
人間にとって、においや香りを感じる嗅覚は、料理をおいしく食べ、季節の移ろいなどを感じるために重要であり、生活のQOLに大きく影響します。においの感覚は、嗅覚受容体遺伝子といった先天的なもの、経験や学習など記憶によるもの、そして体調など身体の生理的な状況によるもの、といったふうに3つの因子によって影響をうけます。近年、分子生物学と神経科学の進展で、嗅覚の仕組みは、分子、受容体、脳神経、内分泌、行動レベルで解明されつつあります。2004年のノーベル医学生理学賞は嗅覚受容体遺伝子の発見に与えられました。また、嗅覚受容体は、2012年のノーベル化学賞の対象になった「Gタンパク質共役型受容体」のファミリーに属します。本講演では、嗅神経細胞に発現する嗅覚受容体がにおいを感知して、その信号が脳まで伝わるまでのメカニズムを概説し、嗅覚の感覚をどのようにして人間社会において活かしていくか、応用的な側面を議論したいと思います。
日時
2020年10月26日(月)13:00~17:50(12:40より受付開始)
※東原先生の講義は、15:40~16:50です。
場所
NTTデータ経営研究所(永田町)

JA共済ビルのエントランスフロアにて受付をお済ませいただいた後、左側のエレベーターにて9階までお越しください。
9階エレベーターホールの案内板が設置されている側の扉からお入りいただき右手突き当りまでお進みください。突き当り扉奥に応用脳科学アカデミー受付がございます。

お問い合わせ先
本アカデミーに関するご質問等は、応用脳科学コンソーシアム事務局ホームページの ▶お問い合わせフォームより、お問い合わせください。

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