オープンイノベーションによる脳科学の産業応用を推進「異分野の研究者・異業種の民間企業からなるコンソーシアム」

トップページ > アカデミー一覧 > 応用脳科学アカデミーベーシックコース2「人間計測の基礎」第3回(番先生)

応用脳科学アカデミーベーシックコース2「人間計測の基礎」第3回(番先生)



タイトル「脳計測の基礎」

講師紹介

番 浩志(ばん ひろし)先生

  • 番先生 写真
    【現職】
      NICT 脳情報通信融合研究センター 脳情報通信融合研究室 主任研究員
      大阪大学大学院 生命機能研究科 招へい准教授
    【経歴】
    • 2003年 京都大学 総合人間学部卒
    • 2008年 京都大学 大学院人間・環境学研究科修了(人間・環境学博士)
    • 2008年-2009年 京都大学 こころの未来研究センター 助教
    • 2009年-2013年 英国 バーミンガム大学 心理学部 脳イメージング教室 博士研究員
    • 2013年-現在 情報通信研究機構 研究員
    • 2014年-現在 大阪大学 大学院生命機能研究科 招へい準教授 兼任
    • 所属学会: Vision Science Society, Society for Neuroscience
  • 【研究概要】

    ヒトの脳機能、とくに視覚の情報処理システムを解明するために、行動実験および脳機能イメージング方法(fMRI; functional magnetic resonance imaging 磁気共鳴映像法など)を用いた研究を展開してきた。私たちが目にする自然風景は、無数の物体が複雑に重なり合って構成されている。よって、ある視対象に目を向けた時、その視対象が単独で目に映ることはまれで、通常は他の物体と渾然一体となって網膜上に投影される。それにも関わらず、ヒトは複雑で不完全な網膜像から豊かな3次元世界を即座に知覚できる。このとき、私たちの視覚系は視対象そのものを単独で処理するのではなく、空間・時間的に近接する周辺の文脈との関係性も踏まえて、全体を統合的に解釈する柔軟な処理を行っている。このヒト視覚系が備える統合のメカニズムは、現行の最新のコンピュータやアルゴリズムを用いても模倣が不可能なほど柔軟性に富み、高精度なものである。よって、ヒト脳内の視覚情報処理機構を解明することは、神経科学の基礎的な理解・発展に貢献するのみならず、マシン・ビジョンの開発を目指す工学やコンピュータサイエンスの応用研究分野にとっても大きな貢献が期待できる重要な研究課題である。現所属では、脳機能イメージング法で得られた脳活動データを解析するための新しい手法の開発にも積極的に取り組んでいる。

  • 【主な業績】
    主な論文
    • Armendariz, M., Ban, H., Welchman, A.E., Vanduffel, W. (2019). Areal differences in depth cue integration between monkey and human. PLOS Biology, 17(3): e2006405.
    • Chang, D.H.F, Ban, H., Ikegaya, Y., Fujita, I., Troje, N.F. (2018). Cortical and subcortical responses to biological motion. NeuroImage, 174, 87-96.
    • Dekker, T., Ban, H., van der Velde, B., Sereno, M.I., Welchman, A.E., Narandini, M., (2015). Late development of cue integration is linked to sensory fusion in cortex. Current Biology, 25(21), 2856–2861.
    • Ban, H., Welchman, A.E. (2015). fMRI Analysis-by-Synthesis Reveals a Dorsal Hierarchy That Extracts Surface Slant. Journal of Neuroscience. 35 (27) 9823-9835.
    • Ban, H., Preston, T.J., Meeson, A., Welchman, A.E. (2012). The integration of motion and disparity cues to depth in the dorsal visual cortex. Nature Neuroscience, 15(4), 636-643.
    主な編著書
    • 「基礎心理学実験法ハンドブック(日本基礎心理学会編)」  朝倉書店 共著
    • 「心理学概論 (京都大学心理学連合編)」 ナカニシヤ出版 共著
    • 「Visual Cortex: New Research」 New York: Nova Science Publisher 共著

開催概要

講義内容
fMRIをはじめとする脳イメージング技術の発展によって、ヒトの内観を驚くほど詳細に調べることが可能となりつつあります。一方、脳イメージング技術には実験デザインや解析に種々の制約があり、その解釈には注意が必要です。本講義では、マーケティングに関わるfMRI脳イメージング研究論文を例に挙げながら、脳イメージング技術の基礎理論、実験デザイン法、解析法、結果を解釈する際の注意点について概説し、専門外の方々がfMRIを使ったヒト脳機能イメージングの論文を読み、その概略がつかめるようになることを目指します。
日時
2020年12月8日(火)13:00~17:50(12:40より受付開始)
※番先生の講義は、13:00~16:50です。途中、2回各10分程度の休憩を挟みます。
場所
NTTデータ経営研究所(永田町)

JA共済ビルのエントランスフロアで受付を済ませてから、左側のエレベーターにて9階までお越しください。
9階に着きましたら、片側のガラス越しに社名が掲示されています。
そちら側より入室いただきますと、右側奥に応用脳科学アカデミー受付がございますので、そちらまでお進み下さい。

お問い合わせ先
本アカデミーに関するご質問等は、応用脳科学コンソーシアム事務局ホームページの ▶お問い合わせフォームより、お問い合わせください。

ページトップへ