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Neuro Startup-topiaについて
現在、脳科学研究と人工知能研究の融合が加速しつつあり、脳科学を応用した様々なブレインテック・ニューロテック技術が開発されています。
ブレインテックの市場規模は2024年には約5兆円の市場に成長するとも言われています(2022.1.5日経新聞)。
世界的にはブレインテック・ニューロテックのスタートアップが林立しており、とりわけ米国では、イーロンマスクが創設したことで有名なNeuralinkはもちろん、イスラエル発のベンチャーも米国に拠点を移し活動を行っているスタートアップの事例もあり、同国におけるベンチャーキャピタルの投資も活発化しています。
世界のニューロテックスタートアップTOP200の大半は米国であり、米国121社に対して日本は1社というのが現状です(Neurotech Landscape Overview2020レポート by Neurotech Analysis)。
その一方で、最新情報(2022.6.22日経新聞)によれば、不況によりVCが投資先のテック・スタートアップに対して収支改善、黒字転換を迫る傾向が出ており、赤字を続けても存続可能な時期は過ぎたとも言われています。
このような状況において、私たちは、日本には脳科学分野において優秀な若手研究者が多数いるにもかかわらず、自ら事業化に取り組むためのハードルが高く、躊躇している、もしくは断念するケースもあるのではないかと考えています。
そこで、脳科学、心理学、行動科学等、人間に関わる様々な研究活動を通して発芽する新しいブレインテック・ニューロテック、そしてより広く応用脳科学の芽を育てるために、主にビジネス経験がほとんどない若手研究者、大学院生、大学生等(Idea Sprouts)を対象に彼らが有するサイエンスベースのアイデアを基に、スタートアップ経営者、CAN会員企業、VC等で議論をし、新芽を若木に育てる支援、奨励を行なう場として
“Neuro Startup-topia“
を試験的に設置することにしました。
そして、Neuro Startup-topiaの取組み第1弾として、第1回 BASENET Hackathonを開催します!
第1回 BASENET (Brain-tech & Applied neuroscience Start-up Encourage NETwork) Hackathon 概要
BASENET Hackathon開催の目的と概要
脳科学、心理学、行動科学等、人間に関わる様々な研究活動を通して発芽する新しい学の芽を育てるために、主にビジネス経験がほとんどない若手研究者、大学院生、大学生等(Idea Sprouts)が有するサイエンスベースの事業アイデアを基に、スタートアップ経営者*、CAN会員企業等で議論をし、新芽を若木に育てる支援、奨励を実施します。
*現時点で以下の3名の方を予定
スタートアップを目指す若手研究者の事業アイデアを募集し、一定の水準にあるテーマを選考し、イベントを実施します。
ハッカソンにご参加頂くと、ご自身のアイデアについて、スタートアップ経営者やCAN会員企業等との議論を通して、
- アイデアに関心を持つCAN会員企業とその事業可能性につき議論ができます。
- 自分たちで気づかないアイデアに潜んでいる課題を抽出することができます。
- 技術開発、事業化に関するアドバイスを受けることができます。
BASENET Hackathon全体スキーム
BASENETは、BTC (Brain Tech Consortium) とCAN (Consortium for Applied Neuroscience) が連携して若手研究者と企業、VC等を結びつけるブレインテックや応用脳科学に関連したテーマに特化したネットワークです。
BASENET Hackathonは、BTCとCANの共催で実施します。
BASENET Hackathonのスケジュール
公募開始時期 | 2022年7月1日 (金) |
公募締切時期 | 2022年8月31日 (水) |
書類選考期間 | 2022年9月1日 (木) ~ 9月30日 (金) |
開催時期 | 2022年10月中~下旬を予定 |
応募要項:2022年10月実施対象の応募は締め切りました。
- フォーマットは特に用意しませんが、パワーポイント、ワードまたはPDFにて指定のメールアドレス(basenethackathon@can-neuro.org)に添付の形でお送りください。
- ファイル名称は以下の通りとしてください。
- 代表者氏名・代表者所属機関・アイデアテーマタイトル
- ファイル内容について
- テーマタイトル、課題、解決策、キーとなる研究・技術・理論、等をアイデアシート1~3枚程度にまとめてください。
- 応募メンバー(複数人数の場合、代表者を1番上にして全員)のプロフィール(専門、研究実績等)を1枚にまとめてください。
- 応用する産業分野は問いません。ただし、脳科学(神経科学)、心理学、行動科学、AI等、脳または人間に関わる研究をベースにした技術、システム、ビジネスモデル等のアイデアテーマに限定します。
重要
- 応募書類はCANが審査をお願いする審査員の方に共有され、採択後においては、ハッカソンにて参加者に開示されます。
- 特許出願等を予定されている場合は、その未発表な技術、研究成果等の内容をファイルに含めないようお願いします。知的財産権に関して発生した問題等について、CANは一切の責任を負いません。
- 書類審査についてはCAN事務局が選定する専門家と事務局で実施しますが、選定基準、選定プロセス等についてのお問い合わせにはお答えできませんのでご承知ください。
- 本イベントへの応募は無料です(登録費等は一切かかりませんが、ファイル通信等、応募にかかる費用は参加者の自己負担となります)。
- 書類審査にて採択後、ハッカソンに参加頂く場合の参加費用は無料ですが、交通費、通信費等、参加に際してかかる費用は参加者の自己負担となります。