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応用脳科学アカデミー

     

ニューロエコノミクス:松森 嘉織好(一橋大学社会科学高等研究院 脳科学研究センター 特任講師)

本講義では、従来の経済学が前提としてきた「選択行動だけから効用(価値)を推定する」枠組みが、内的な動機・感情や文脈による選択の揺らぎを捉えきれず、意思決定前の迷いを対象にできないという限界を整理します。さらに、行動データ...

インフォデミック時代におけるフェイクメディア克服の最前線:越前 功(国立情報学研究所 情報社会相関研究系 研究主幹・教授)

顔、音声、身体、自然言語などの人間由来の情報をAIが学習し、本物と見紛うシンセティックメディアの生成が可能になった。シンセティックメディアは、コミュニケーション分野やエンターテイメント分野など様々な用途で活用されている。...

深層生成モデルとヒト脳活動の融合研究:高木 優(名古屋工業大学 大学院工学研究科 准教授)

脳活動と機械学習モデルの対応関係を探ることは、脳がどのように世界を表現しているかを理解するだけでなく、機械学習モデルと脳の認知がどのように関連しているかを解釈することもできるユニークなアプローチです。本講義では、近年我々...

錯覚の効果と情報提示技術への応用:雨宮 智浩(東京大学 情報基盤センター 教授)

ヒトが外界から受ける感覚情報を処理するとき、刺激を感覚器官によって受容し、それらを総合的に意味づけし、経験や記憶に基づいて解釈をおこなう過程を経ます。五感情報ディスプレイはこうした感覚情報の流れを修飾し、編集するものであ...

感性と美がもたらす自動車の価値:久保 賢太(マツダ株式会社 新規事業開発室 主査 )

感性というキーワードがモノづくりの領域に取り入れられて久しい。一方で、モノづくりにおける感性とは、ユーザーのスキルを指すのか、ものが持つ機能・性能を指すのか、明確に定義できていない。一般的には、感性とは美しさを感じたり、...

脳の予測に基づく音楽の創造性:大黒 達也(東京大学 次世代知能科学研究センター 准教授)

音楽の認知科学的理解は,音楽特有の現象だけでなく,ヒトの本質を理解する上でも重要な鍵となる.例えば,音楽は,聴覚だけでなく,ヒト一般的な,行動,情動,学習,社会コミュニケーションなどの多くの脳機能と密接に関与している.近...

応用行動分析学をベースにした自閉スペクトラム症への支援と未来:井上 雅彦(鳥取大学 医学系研究科 教授)

「自閉スペクトラム症(ASD)って何?」「どんな治療法が効果的?」「親や支援者にできることは?」そんな素朴な疑問からASD支援の現状と未来について考えます。本講演では、エビデンスのある支援方法であり、行動科学の一つである...

精神疾患脳画像研究の発展はスティグマ軽減に貢献するか?:小池 進介(東京大学 大学院総合文化研究科 進化認知科学研究センター 心の多様性と適応の連携研究機構 准教授)

 スティグマとは偏見や差別のことを指し,より正確に言えば,偏見や差別によって多数派である社会が,少数派である個人の思考や活動を制限することを指す。磁気共鳴画像(MRI)を始めとした脳画像解析法は,ヒトの脳構造,機能の詳細...

自然セラピー -生体調整効果と個人差-:宮崎 良文(千葉大学環境健康フィールド科学センター 自然セラピープロジェクト 特命研究員, グランドフェロー, 名誉教授)

自然セラピーがもたらす生理的リラックス効果を紹介し、それらのデータを元に、最近、見いだした「生体調整効果(高い場合は低下させ、低い場合は上昇させて、生体を調整する効果)」と「個人差」について、以下の2パートに分けて講演し...