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応用脳科学アカデミー

     

アドバンス2023年度

記憶と潜在意識下の脳機能:井ノ口 馨(富山大学 学術研究部 医学系 卓越教授)

本講義では、脳の情報処理のメカニズムをわかりやすく解説すると同時に、「潜在意識下の脳の活動とその機能に関する最新の研究成果」をお話しします。 睡眠中やリラックスしているときなどに独創的なアイデアなどが出やすいことは昔から...

ポジティブサイコロジーの脳科学:髙橋 英彦(東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 精神行動医科学 主任教授)

 精神医学に関連する心理学的研究は疾患の負の側面に焦点を当て、それを是正するような治療アプローチが中心であった。著者自身も、感情や情動といったテーマの認知神経科学的研究を行ってきたが、どちらかと言えば、ネガティブな感情を...

ワーキングシニアの心理・行動特性を知る:原田 悦子(筑波大学 人間系(心理学域) 教授)

超高齢社会の中で,健康な高齢者の心理・行動的特性を知ることの重要性が増している.それは,1)健康で自立をした生活を営む高齢者との協同やコミュニケーションの頻度が増える中,いかにうまくそうした相互作用を行うか,2)そうした...

認知バイアスから見た脳とこころのメカニズム:山田 真希子(国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構 量子生命科学研究所 チームリーダー)

偏ったものの見方や思い込みなどの「認知バイアス(認知の歪み・錯覚)」は、これまで、認知科学、社会心理学、行動経済学において研究が続けられてきました。認知バイアスは、外界の刺激などに対して脳内で独自に創造された「主観的経験...

健康経営から考えるワーキングシニアと健康経営の国際動向(ISO化):浅野 健一郎((一社)社会的健康戦略研究所 代表理事)

日本は、今総人口における年齢構成割合の急速な変化の真っ只中にいます。いわゆる超高齢化です。しかし、この変化も2040年以降は収束し、年齢別人口の構造は安定期に突入して、その後100年以上に亘り、年齢構造の変化のない時代が...

脳型知能とその工学応用:我妻 広明(九州工業大学 大学院生命体工学研究科 人間知能システム工学専攻 教授)

サイエンスにおいては、機械に感情を保有させる議論がある。人のような感情は「寿命」「進化」が必要と指摘もあるが、問題はその先である。「作込みの感情でない、内在し、中から生まれ出る」という主張は一理あるが、「偶然生物に感情の...

創造性と意識:神経基盤の類似性とAI実装:笹井 俊太朗(株式会社アラヤ 取締役CRO 兼 研究開発部 部長)

我々が創造性を発揮できる背景には、どのような認知・神経メカニズムが存在しているのでしょうか?我々の意識や意識下で起こる過程は、創造的なアイデアの生成にどのように貢献しているのでしょうか?これらの疑問へ迫るべく、本講演では...

揺らぎを活かす脳の計算学習理論:寺前 順之介(京都大学 大学院情報学研究科 先端数理科学専攻 非線形物理学講座 准教授)

脳は約千億のニューロンがそれぞれ数千のシナプスを介して互いに結合し合う巨大なネットワークである。興味深いことに脳内では、ニューロンの活動とシナプスの変化との両方が、自発性に、しかもランダムに動作することが分かっている。例...

リズムを処理する脳 – ヒトの音楽性の起源 -:藤井 進也(慶應義塾大学 環境情報学部 准教授)

 本講義では、リズムを処理する脳の不思議について、皆様と共に、探究してみたいと思います。私自身、ドラマーとしてリズムを演奏します。そのリズム演奏の感覚の中には、宇宙の感覚があります。その感覚を脳科学の観点から眺めてみると...

当事者研究から学ぶインクルージョン:高信頼性組織・共同創造・アンチスティグマ 熊谷 晋一郎(東京大学先端科学技術研究センター 准教授)

 ダイバーシティは、各々が偏見を持ち合い、バラバラに活動していたのでは、インクルージョンにつながらず、個人や組織のウェルビーイングや潜在能力の発現につながらない。本講義では、高信頼性組織、共同創造、アンチスティグマという...