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応用脳科学アカデミー

     

2022年度

運動制御・学習に関わる脳情報処理:横井 惇(情報通信研究機構(NICT)未来ICT研究所脳情報通信融合研究センター 脳情報工学研究室 研究員)

多数の筋・関節から構成される複雑な身体を自在に制御し、精密な運動を実行することは、未だに生物の脳にしか達成できてない課題である。本講義では、生物の脳がこの難題をどのようにして解いているのかについて、脳における運動の情報表...

創造性と意識:神経基盤の類似性とAI実装:笹井 俊太朗(株式会社アラヤ 取締役CRO 兼 研究開発部 部長)

我々が創造性を発揮できる背景には、どのような認知・神経メカニズムが存在しているのでしょうか?我々の意識や意識下で起こる過程は、創造的なアイデアの生成にどのように貢献しているのでしょうか?これらの疑問へ迫るべく、本講演では...

笑いと健康~心と身体を癒す笑いの力~:大平 哲也(福島県立医科大学 医学部(生命科学・社会医学系)疫学講座 主任教授)

「笑う門には福来る」と言われるように、笑うことは心や身体によい影響を与えるということが経験的に知られていますが、近年、笑いがストレス解消になることに加え、高血圧、糖尿病など生活習慣病を予防できる可能性が報告されるようにな...

ポジティブサイコロジーの脳科学:髙橋 英彦(東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 精神行動医科学 主任教授)

精神医学に関連する心理学的研究は疾患の負の側面に焦点を当て、それを是正するような治療アプローチが中心であった。著者自身も、感情や情動といったテーマの認知神経科学的研究を行ってきたが、どちらかと言えば、ネガティブな感情を扱...

個性の脳科学:松田 哲也(玉川大学 脳科学研究所 大学院脳科学研究科 教授)

私たちは、脳内で表象された感覚を認知する際に、記憶を使って理解する。これは、既知の情報を用いて理解できれば対象の情報量が削減でき、省エネで認知することが可能となるためである。ただし、この記憶は、単なる言語的な記憶だけでな...

脳のストレス応答と香りの効果:増尾 好則(一般社団法人ブレインアナリスト協会・学術顧問)

ハンス・セリエの「ストレス学説」(Nature, 1936年)は、外部環境からの刺激(ストレッサー)によって生じる非特異的な心身の歪みをストレスと定義しています。ストレッサーは、現在一般的に「ストレス」と呼ばれ、心の障害...

触覚とウェルビーイング:渡邊 淳司(NTTコミュニケーション科学基礎研究所・上席特別研究員)

本講義では、触覚の基本的な知覚メカニズムとそのカテゴリ分類について、さらに、触覚が引き起こす情動やそのデザイン原理についてお話しします。また、コロナ禍で、人と人の物理的な触れ合いが減り、心身の様々な面で負の影響が報告され...

自と他を結びつけるコミュニケーションとその脳内表現:鮫島 和行(玉川大学 脳科学研究所 脳システム研究センター主任 教授)

人間は社会的な動物だと言われる。言語をもち、他者と協力し、他者を欺くこともできる。しかし言語を介したコミュニケーションだけでなく、表情や仕草、うなずき、視線などの非言語でもコミュニケーションは私たちの社会性を支える重要な...

脳腸相関から人間の行動が解けるか:福土 審(東北大学大学院 医学系研究科 心療内科学分野 教授)

脳腸相関とは、脳と腸の機能的関連を指す医学用語である。まず、ストレスが人間の生体に負荷された時に生じる脳→腸方向の変化が証明された。次に、腸内に与えた刺激が脳機能に及ぼす影響が研究された。更に、腸内細菌を変容させると生体...

過去と未来を結びつける脳内表現を用いた学習行動:酒井 裕(玉川大学 脳科学研究所 教授)

脳は、目や耳などの感覚器から刻々と膨大な情報を取得し、多数の筋肉に出力パターンを送り、身体を制御している。極めて多次元の連続量の時間パターンに関する入出力変換を状況に応じてやってのけている。しかも、遺伝的にプログラムされ...