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お知らせ

【事務局長のつぶやき】手書き価値研究会 第1回

先週水曜日に手書き価値研究会第1回が開催されました。東大・酒井先生をアドバイザーにお迎えし、手帳メーカー、筆記具メーカー、紙商社、財団法人の4団体から各社2~5名が参加され、オンサイト、対面で熱い議論が交わされました。

デジタルの時代に手書き!?
CANはなに時代遅れなことをやっているんだよ。と言うなかれ!今、デジタル(離散的情報)で捨象されているアナログ(連続的情報)に人間にとって価値のある情報がたくさん埋もれているんですよね。今のデジタルは、まだまだ完璧なものではないです。デジタルで拾えていない情報にこそ価値があるのですよ!

応用脳科学アカデミーで紹介されているハイパーソニック効果(本田学先生の講義に出てきます)(https://www.can-neuro.org/2023/a1_1_1_lecturer/)や森林浴効果(宮崎良文先生の講義に出てきます)(https://www.can-neuro.org/2023/a1_3_3_lecturer/)など、私たちが無意識に受けているアナログ的情報の価値というのはたくさんあるし、非常に大きく影響するものもあるのではないでしょうか。余談ですが、デジタルの課題の一つはそれをどう拾って価値ある情報に変換するかですかね。昔から行われている写経にメンタルな効用があるというのは経験的によく言われていますよね。また、心理療法にある書記的方法も昔から手書きで行なわれています(最近、一部で、スマホを使ったソフトもあるようですが、デジタル入力で効果が減っていないのか、気になります。)

「手書き価値研究会」のテーマは紙に手で書く行為の脳科学的価値を追求することです。デジタルデバイスと比較して紙の手帳への手書きの方が記憶の定着に有利であることはCANの過去の研究会で研究されており、東大・酒井先生が論文化し、世界的なジャーナルであるFrontiers in Behavioral Neuroscienceに2021年に掲載、なんと、その年の年間閲覧数トップでした。記憶に効果があるならば、さらに概念的理解や知識の応用、創造的発想にもつながると考えられるのではないかということで、この新しい研究会が発足しました。手書きの価値はメンタルな価値はもちろん、それ以外にも色々あるのではないでしょうか。

研究会第1回では、この点について色々議論が交わされました。ここでは書けない面白い話もありましたよ!!! 研究会での成果を楽しみにしてください。

この分野に関心のある企業さんはぜひCAN会員になってください!
CANへのご参加について:https://www.can-neuro.org/joincan_2023/
手書き価値研究会について:https://www.can-neuro.org/fy2023_rd/#handwriting

 

 

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