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応用脳科学アカデミー

     

2025年度

マインドフルネスとコンパッションから考える意思決定:藤野 正寛(立命館大学 OIC総合研究機構 客員教授)

社会やビジネス環境が不安定で予測が難しい時代に、私たちの周りには答えのない問いが増え続けています。そのような問いと向き合う際に、従来の正解があることを前提とした知的なアプローチだけでは、社会や環境、さらには自分自身と調和...

生成AI時代の情報法:渡邉 雅司(半蔵門総合法律事務所 弁護士)

生成AIやデジタル技術の進展により、企業が取り扱う情報に関する法的リスクは、かつてないほど多様かつ複雑になっています。本講義では、情報法の全体像を理解したうえで、生成AI時代における企業実務での対応ポイントを整理します。...

行動デザイン入門(1)~(3):松田 壮一郎(筑波大学 人間系 助教)

第1部:人の『心』は変えられる? LLMに基づく生成AIサービスが隆盛している現代において,我々は,人の『『心』にどうやってアプローチしていけば良いのでしょうか?本講義では,行動デザインの基礎となる,「行動分析学」におけ...

化粧表現の知覚・認知心理学:高野 ルリ子(株式会社 資生堂 アート&ヘリテージマネジメント部)

化粧は体表を清潔に保ち、装いを演出するための行為である。化粧による演出表現は経験則を主に発展してきたが、学術的にも研究が重ねられ、その背景には人の知覚や認知機構に則した理論があることがわかってきている。本講義では、基本理...

”絆の音楽”の脳科学 〜バリ島芸能の表現戦略に学ぶ〜:本田 学(国立精神・神経医療研究センター 神経研究所疾病研究第七部 部長/芸能山城組 文明科学研究所)

音楽は人々を結びつける力を持っている。本講演では、脳科学とフィールドワークを融合したアプローチにより、”絆の音楽”のメカニズムに迫る。日本を含む地球上の多くの文化圏では、指揮者やメトロノームのような視覚的な基準なしに、大...

脳から考える情報医療とブレインヘルスケア:本田 学(国立精神・神経医療研究センター 神経研究所疾病研究第七部 部長)

脳における情報処理の素過程を担っているのは化学反応、すなわち物質現象に他ならず、五感を介して脳に入力される情報は、究極的には脳の特定の部位に特定の化学物質を投与したのと同じ反応を引き起こす。すなわち脳においては、生命活動...

脳科学の基礎知識(1)~(3):片岡 洋祐(神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科 生体制御学講座 特命教授)

第1回 「もの」と「情報」があふれる社会から、「幸福」・「快適」社会への転換が模索され始めています。そうした中、「こころ」と脳の関係など、脳科学への関心も高まっています。しかし、一般に、脳の機能を理解することは大変難しい...

身体性予測情報処理に基づく認知発達と発達障害:長井 志江(東京大学ニューロインテリジェンス国際研究機構 特任教授)

乳幼児の認知発達はどのような神経基盤に支えられているのか.乳幼児が獲得する社会性やそこに内在する個性の発現機序は,まだ未解明な部分が多い.本講演では,脳の統一原理を認知発達原理へと拡張させた,「身体性予測情報処理」理論に...

脳オルガノイドによる次世代脳研究:池内 与志穂(東京大学 生産技術研究所 物質・環境系部門 分子細胞工学分野 教授)

近年、多能性幹細胞などを三次元組織(オルガノイド)として培養すると、自発的に臓器の発生過程を模倣することが明らかになった。ヒトの脳は生きたまま取り出すことが非常に困難であり研究が難しいため、神経(脳)オルガノイドはヒトの...

『創る生物学』としての神経オルガノイド研究:坂口秀哉(理化学研究所生命機能科学研究センター 理研BDR-大塚製薬連携センター、上級研究員)

 ヒト多能性幹細胞を用いた分化誘導研究の進捗によって「創る生物学」が可能となった。特に、3次元として生体構造を保って創られる神経組織は神経オルガノイドと呼ばれるようになり、これまで計測困難であったヒト神経組織やその機能へ...