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応用脳科学アカデミー

アドバンス 2022年度

認知・行動の無意識的側面と社会への応用(仮):渡邊 克巳(早稲田大学 基幹理工学部 研究科表現工学科 表現工学専攻 教授)

脳は外界からの情報入力から中枢神経系を経て行動を発現させるまでの情報処理を驚くほどの速さで行っているが、外界の情報は膨大かつ曖昧であり、脳の能力も世界を正確に表現するには絶対的に不足しているように思われる。にもかかわらず私たちがそれなりに安定した日常生活を過ごせるのは、認知・行動のほとんどの部分が、顕在的な表象を持たない無意識な過程によって、巧みに処理されているからである。本講義では、人間の認知行動過程の意識的・無意識的側面を科学的に解明しようとする認知科学という分野を簡単に紹介したあと、社会における認知・行動・意思決定というテーマに絞って研究を紹介し、実験心理学・神経科学での研究を実社会へ還元する視点を提供したい。

講師

渡邊 克巳 先生
早稲田大学 基幹理工学部 研究科表現工学科 表現工学専攻 教授

日時

2022年11月18日(金)13:00~17:30(12:40より受付開始)
※渡邊先生の講義は、15:40~16:50です。

場所

NTTデータ経営研究所 9階 セミナールーム

入館方法

JJA共済ビルのエントランスフロアで受付を済ませてから、左側のエレベーターにて9階までお越しください。応用脳科学アカデミーの案内看板が掲示されています。そちら側よりご入室いただきますと、右側奥に応用脳科学アカデミー受付(臨時設置)がございます。

お問い合せ先

本アカデミーに関するご質問等は、「各種お問い合わせフォーム」より、お問い合わせください。

講師紹介

渡邊 克巳(わたなべ かつみ)先生

現職

  • 早稲田大学 基幹理工学部 研究科表現工学科 表現工学専攻 教授
  • 東京大学 先端科学技術研究センター 客員准教授

経歴

  • 1995年東京大学文学部心理学科卒業
  • 1997年東京大学大学院総合文化研究科認知行動科学専攻修士課程修了
  • 2001年カリフォルニア工科大学(Caltech)計算科学-神経システム専攻博士課程修了
  • 2001年日本学術振興会特別研究員(順天堂大学医学部第一生理学講座)
  • 2002年National Eye Institute, National Institutes of Health
  • 2003年産業技術総合研究所人間福祉医工学研究部門
  • 2005年科学技術振興機構ERATO下條潜在脳機能プロジェクト意思決定Gリーダー
  • 2007年東京大学先端科学技術研究センター認知科学分野 准教授
  • 2015年〜早稲田大学理工学術院基幹理工学部表現工学科 教授
  • 2015年〜東京大学先端科学技術研究センター 客員准教授

研究概要

認知科学・心理学・脳神経科学等の最先端の方法を使って、心を作り出している意識的・無意識的過程の科学的解明を目指す研究に従事。特に、選好行動の無意識的過程やメディアコンテンツの認知科学的分析などのテーマがある。

主な業績

  • Aucouturier, J.-J., Johansson, P., Hall, L., Segnini, R., Mercadié, L., & Watanabe, K. (2016) Covert digital manipulation of vocal emotion alter speakers’ emotional state in a congruent direction. Proceedings of the National Academy of Science., 13 (4), 948-953.
  • Watanabe, K., & Hikosaka, O. (2005) Immediate changes in anticipatory activity of caudate neurons associated with reversal of position-reward contingency. Journal of Neurophysiology,94, 1879-1887.
  • Watanabe, K., Lauwereyns, J., & Hikosaka, O. (2003) Neural correlates of rewarded and unrewarded eye movements in the primate caudate nucleus. Journal of Neuroscience, 23(31),10051-10057.
  • Lauwereyns, J., Watanabe, K., Coe, B., & Hikosaka, O. (2002) A neural correlate of response bias in monkey caudate nucleus. Nature, 418, 413-417.
  • Watanabe, K., Nijhawan, R., & Shimojo, S. (2002) Shifts in perceived position of flashed stimuli by illusory motion perception. Vision Research, 42(24), 2645-2650.
  • Watanabe, K., & Shimojo, S. (2001) When sound affects vision: effects of auditory grouping on visual motion perception. Psychological Science, 12(2), 109-116.
  • Watanabe, K. & Shimojo, S. (1998) Attentional modulation in perception of visual motion events.Perception, 27(9), 1041-1054.
             

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