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応用脳科学アカデミー

     

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ダイバーシティの脳科学:個性の活かし方と支え方:守田知代(情報通信研究機構(NICT) 未来ICT研究所 脳情報通信融合研究センター 脳情報通信融合研究室 主任研究員)

現在、性別・年齢・文化的背景・障がいの有無など、多様な特性を持つ人々が個性を発揮しながら共に生きる「ダイバーシティ(多様性)」の実現が強く求められています。こうした多様性を真に理解し、活かすためには、その背後にある神経メ...

日常に近い状態での脳波計測と社会展開:成瀬 康(国立研究開発法人情報通信研究機構 未来ICT研究所 脳情報通信融合研究センター 脳機能解析研究室 室長)

これまでにジェルを必要としない簡易なウェアラブル脳波計を開発してきました。これを用いることで、病院や研究室を飛び出した日常環境において脳波計測を実現できます。病院や研究室を飛び出した応用を想定した研究として、脳波を用いた...

2025年 キックオフシンポジウム:神経オルガノイド VS 計算論的神経科学~AI全盛時代に拓くWetとDryの融合から生まれる新たなサイエンスの未来~ 開催レポート

2025年5月20日、JA共済ビルにおいて、開催された応用脳科学コンソーシアム2025年度キックオフシンポジウム「神経オルガノイド VS 計算論的神経科学~AI全盛時代に拓くWetとDryの融合から生まれる新たなサイエン...

誤情報対策に与える認知バイアスの影響:田中 優子(国立大学法人名古屋工業大学 基礎類 教授)

人は誤情報を容易に信じる一方で,一度受け入れられた誤情報の影響を訂正情報によって事後的に緩和することは容易ではありません。この背後には,複雑な心理的メカニズムが存在します。ソーシャルメディアなどで迅速・広範に拡散する誤情...

認知・行動・判断の無意識的側面:渡邊 克巳(早稲田大学 理工学術院 教授)

脳は外界からの情報入力から中枢神経系を経て行動を発現させるまでの情報処理を驚くほどの速さで行っているが、外界の情報は膨大かつ曖昧であり、脳の能力も世界を正確に表現するには絶対的に不足しているように思われる。にもかかわらず...

知覚とベイズ:感覚知覚のモデリングと予測:四本 裕子(東京大学 大学院 総合文化研究科 教授)

音や光などの外部刺激は、耳や目などの感覚器官で神経活動に変換され、知覚経験となる。その際、我々が経験する知覚は、必ずしも外部刺激を正確に反映したものではなく、経験や知識の影響を受ける。講演では、感覚知覚情報処理に関する脳...

ベイズ力学 自由エネルギー原理は普遍的な脳理論なのか?:磯村 拓哉(理化学研究所 脳神経科学研究センター 脳型知能理論研究ユニット ユニットリーダー)

脳を構成する神経細胞は、どのように生物の優れた知能を実現しているのでしょうか?例えば、壁の近くにリンゴがあるとき、私たちはリンゴが壁の形に欠けているとは考えず、リンゴの一部が壁に隠れていると考えます。こうした経験に基づく...

音楽神経科学の社会実装:イヤホン型脳波計を用いたニューロミュージックの研究開発:藤井 進也(慶應義塾大学 環境情報学部 准教授)

本講義では、「音楽神経科学の社会実装:イヤホン型脳波計を用いたニューロミュージックの研究開発」と題し、音楽と脳波の接点に焦点を当てた先端的な研究とその応用事例を紹介します。まず、耳に装着するだけで日常的に脳波を計測できる...

認知神経科学の基礎(1)~(3):梅田 聡(慶應義塾大学 文学部 人文社会学科 心理学専攻 教授)

第1回 認知神経科学の分野では、日常場面におけるさまざまな人間の行動を、心理学的側面だけでなく、神経科学的側面を含めて説明する試みがなされており、これまでに非常に多くの成果が得られています。近年は、感情、記憶、意思決定、...