1. HOME
  2. 応用脳科学アカデミー

応用脳科学アカデミー

     

yamazakia

脳科学分野におけるELSI:中澤 栄輔(東京大学大学院 医学系研究科 医療倫理学分野 講師)

脳科学分野は急速に発展しています。それにより、わたしたち市民は脳科学研究の恩恵を受けることができます。しかし、それと同時に、わたしたちは脳科学研究の成果がわたしたちの従来の社会や人間観にどのように影響を及ぼすのか、吟味す...

脳計測の基礎:番 浩志(NICT 未来ICT研究所脳情報通信融合研究センター 脳情報通信融合研究室 主任研究員)

fMRIをはじめとする脳イメージング技術の発展によって、ヒトの内観を驚くほど詳細に調べることが可能となりつつあります。一方、脳イメージング技術には実験デザインや解析に種々の制約があり、その解釈には注意が必要です。本講義で...

データサイエンスにおけるELSI:岸本 充生(大阪大学データビリティフロンティア機構教授・社会技術共創研究センター長)

最初に、パーソナルデータを利活用する、すなわち、データの取得から、学習済みモデルの作成、モデルの適用に至るプロセス、また取得データの二次利用を行うにあたって検討が必要となる倫理的・法的・社会的課題(ELSI)を検討します...

触覚とウェルビーイング:渡邊 淳司(NTTコミュニケーション科学基礎研究所・上席特別研究員)

本講義では、触覚の基本的な知覚メカニズムとそのカテゴリ分類について、さらに、触覚が引き起こす情動やそのデザイン原理についてお話しします。また、コロナ禍で、人と人の物理的な触れ合いが減り、心身の様々な面で負の影響が報告され...

自と他を結びつけるコミュニケーションとその脳内表現:鮫島 和行(玉川大学 脳科学研究所 脳システム研究センター主任 教授)

人間は社会的な動物だと言われる。言語をもち、他者と協力し、他者を欺くこともできる。しかし言語を介したコミュニケーションだけでなく、表情や仕草、うなずき、視線などの非言語でもコミュニケーションは私たちの社会性を支える重要な...

脳腸相関から人間の行動が解けるか:福土 審(東北大学大学院 医学系研究科 心療内科学分野 教授)

脳腸相関とは、脳と腸の機能的関連を指す医学用語である。まず、ストレスが人間の生体に負荷された時に生じる脳→腸方向の変化が証明された。次に、腸内に与えた刺激が脳機能に及ぼす影響が研究された。更に、腸内細菌を変容させると生体...

過去と未来を結びつける脳内表現を用いた学習行動:酒井 裕(玉川大学 脳科学研究所 教授)

脳は、目や耳などの感覚器から刻々と膨大な情報を取得し、多数の筋肉に出力パターンを送り、身体を制御している。極めて多次元の連続量の時間パターンに関する入出力変換を状況に応じてやってのけている。しかも、遺伝的にプログラムされ...

脳科学分野におけるELSI:中澤 栄輔(東京大学大学院 医学系研究科 医療倫理学分野 講師)

脳科学分野は急速に発展しています。それにより、わたしたち市民は脳科学研究の恩恵を受けることができます。しかし、それと同時に、わたしたちは脳科学研究の成果がわたしたちの従来の社会や人間観にどのように影響を及ぼすのか、吟味す...

脳科学の基礎知識(1):片岡 洋祐(国立研究開発法人理化学研究所生命機能科学研究センター 細胞機能評価研究チーム・チームリーダー)

「もの」と「情報」があふれる社会から、「幸福」・「快適」社会への転換が模索され始めています。そうした中、「こころ」と脳の関係など、脳科学への関心も高まっています。しかし、一般に、脳の機能を理解することは大変難しいと思われ...