
脳から考える情報医療とブレインヘルスケア:本田 学(国立精神・神経医療研究センター 神経研究所疾病研究第七部 部長)
脳における情報処理の素過程を担っているのは化学反応、すなわち物質現象に他ならず、五感を介して脳に入力される情報は、究極的には脳の特定の部位に特定の化学物質を投与したのと同じ反応を引き起こす。すなわち脳においては、生命活動...
応用脳科学アカデミー
脳における情報処理の素過程を担っているのは化学反応、すなわち物質現象に他ならず、五感を介して脳に入力される情報は、究極的には脳の特定の部位に特定の化学物質を投与したのと同じ反応を引き起こす。すなわち脳においては、生命活動...
第1回 「もの」と「情報」があふれる社会から、「幸福」・「快適」社会への転換が模索され始めています。そうした中、「こころ」と脳の関係など、脳科学への関心も高まっています。しかし、一般に、脳の機能を理解することは大変難しい...
乳幼児の認知発達はどのような神経基盤に支えられているのか.乳幼児が獲得する社会性やそこに内在する個性の発現機序は,まだ未解明な部分が多い.本講演では,脳の統一原理を認知発達原理へと拡張させた,「身体性予測情報処理」理論に...
近年、多能性幹細胞などを三次元組織(オルガノイド)として培養すると、自発的に臓器の発生過程を模倣することが明らかになった。ヒトの脳は生きたまま取り出すことが非常に困難であり研究が難しいため、神経(脳)オルガノイドはヒトの...
ヒト多能性幹細胞を用いた分化誘導研究の進捗によって「創る生物学」が可能となった。特に、3次元として生体構造を保って創られる神経組織は神経オルガノイドと呼ばれるようになり、これまで計測困難であったヒト神経組織やその機能へ...
顔に施すメイクアップと聞いて、皆さんはどのようなイメージを思い浮かべるでしょうか。顔をキャンバスに自由に色や線を描く行為をイメージする方や、「シミやくすみをカバーしたい」、「目を大きく見せたい」といった顔の悩みを解決す...
私たちは、脳内で表象された感覚を認知する際に、記憶を使って理解する。これは、既知の情報を用いて理解できれば対象の情報量が削減でき、省エネで認知することが可能となるためである。ただし、この記憶は、単なる言語的な記憶だけでな...
認知行動療法は、認知理論と学習理論を背景として、人のものの考え方、行動の仕方に注目して介入をしていくことにより、心理的な変容を促そうとする心理介入の総称であり、発展しつつある科学の一分野とも捉えられている。本講義において...
脳は宇宙とともに人類最後のフロンティアであり、その研究と応用に世界中の研究者や企業がしのぎを削っています。これまで扱えなかった「脳の情報」を扱えるようになるニューロテクノロジーの発展で、全く新しい形でユーザーを満足させる...
障害があるということはどういうことなのかをまず社会モデルで確認したい。これまでは「主流」に近づけるための教育がなされていた。しかし、多様な人たちが共生するためには「主流」に近づけるという教育ではうまくいかない。それは、訓...