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応用脳科学アカデミー

     

アドバンス2025年度

応用行動分析学をベースにした自閉スペクトラム症への支援と未来:井上 雅彦(鳥取大学 医学系研究科 教授)

「自閉スペクトラム症(ASD)って何?」「どんな治療法が効果的?」「親や支援者にできることは?」そんな素朴な疑問からASD支援の現状と未来について考えます。本講演では、エビデンスのある支援方法であり、行動科学の一つである...

精神疾患脳画像研究の発展はスティグマ軽減に貢献するか?:小池 進介(東京大学 大学院総合文化研究科 進化認知科学研究センター 心の多様性と適応の連携研究機構 准教授)

 スティグマとは偏見や差別のことを指し,より正確に言えば,偏見や差別によって多数派である社会が,少数派である個人の思考や活動を制限することを指す。磁気共鳴画像(MRI)を始めとした脳画像解析法は,ヒトの脳構造,機能の詳細...

自然セラピー -生体調整効果と個人差-:宮崎 良文(千葉大学環境健康フィールド科学センター 自然セラピープロジェクト 特命研究員, グランドフェロー, 名誉教授)

自然セラピーがもたらす生理的リラックス効果を紹介し、それらのデータを元に、最近、見いだした「生体調整効果(高い場合は低下させ、低い場合は上昇させて、生体を調整する効果)」と「個人差」について、以下の2パートに分けて講演し...

マインドフルネスとコンパッションから考える意思決定:藤野 正寛(立命館大学 OIC総合研究機構 客員教授)

社会やビジネス環境が不安定で予測が難しい時代に、私たちの周りには答えのない問いが増え続けています。そのような問いと向き合う際に、従来の正解があることを前提とした知的なアプローチだけでは、社会や環境、さらには自分自身と調和...

化粧表現の知覚・認知心理学:高野 ルリ子(株式会社 資生堂 アート&ヘリテージマネジメント部)

化粧は体表を清潔に保ち、装いを演出するための行為である。化粧による演出表現は経験則を主に発展してきたが、学術的にも研究が重ねられ、その背景には人の知覚や認知機構に則した理論があることがわかってきている。本講義では、基本理...

”絆の音楽”の脳科学 〜バリ島芸能の表現戦略に学ぶ〜:本田 学(国立精神・神経医療研究センター 神経研究所疾病研究第七部 部長/芸能山城組 文明科学研究所)

音楽は人々を結びつける力を持っている。本講演では、脳科学とフィールドワークを融合したアプローチにより、”絆の音楽”のメカニズムに迫る。日本を含む地球上の多くの文化圏では、指揮者やメトロノームのような視覚的な基準なしに、大...

脳から考える情報医療とブレインヘルスケア:本田 学(国立精神・神経医療研究センター 神経研究所疾病研究第七部 部長)

脳における情報処理の素過程を担っているのは化学反応、すなわち物質現象に他ならず、五感を介して脳に入力される情報は、究極的には脳の特定の部位に特定の化学物質を投与したのと同じ反応を引き起こす。すなわち脳においては、生命活動...

身体性予測情報処理に基づく認知発達と発達障害:長井 志江(東京大学ニューロインテリジェンス国際研究機構 特任教授)

乳幼児の認知発達はどのような神経基盤に支えられているのか.乳幼児が獲得する社会性やそこに内在する個性の発現機序は,まだ未解明な部分が多い.本講演では,脳の統一原理を認知発達原理へと拡張させた,「身体性予測情報処理」理論に...

脳オルガノイドによる次世代脳研究:池内 与志穂(東京大学 生産技術研究所 物質・環境系部門 分子細胞工学分野 教授)

近年、多能性幹細胞などを三次元組織(オルガノイド)として培養すると、自発的に臓器の発生過程を模倣することが明らかになった。ヒトの脳は生きたまま取り出すことが非常に困難であり研究が難しいため、神経(脳)オルガノイドはヒトの...