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応用脳科学アカデミー

     

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脳科学的アプローチに基づく偽・誤情報対策:山崎和行(NTTデータ経営研究所 ニューロ・コグニティブ・イノベーションユニット アソシエイトパートナー)

偽・誤情報(フェイクニュース含む)は人間の認知・意思決定を混乱させることで、社会、政治、経済に大きな影響を及ぼすことが知られている。AI技術をはじめとする情報技術の進展に伴い、偽・誤情報対策技術は目覚ましい進展を遂げてい...

障がい者から学ぶヒト脳の多様性と可能性:中西 智也(NTTデータ経営研究所 ライフ・バリュー・クリエイションユニット シニアコンサルタント)

近年の脳科学研究は、人間の脳に対する理解を大きく変えた。脳の構造や機能、神経ネットワークは一人ひとり異なり、「平均」や「定型」は存在しない。これが「ニューロダイバーシティ」の核心である。本講義では、脳科学の最新知見に基づ...

計算論的精神医学入門:山下 祐一(国立精神・神経医療研究センター 神経研究所 疾病研究第七部 室長)

現行の精神障害の診断分類は、患者自身の主観的報告と医師による行動観察に基づいており、生物学的知見・病因・病態生理に基づいた体系になっていない。また、近年の生物学的知見の蓄積によっても、診断、重症度評価、予後や治療反応性予...

脳科学分野におけるELSI:中澤 栄輔(東京大学大学院 医学系研究科 医療倫理学分野 教授)

脳科学分野は急速に発展しています。それにより、わたしたち市民は脳科学研究の恩恵を受けることができます。しかし、それと同時に、わたしたちは脳科学研究の成果がわたしたちの従来の社会や人間観にどのように影響を及ぼすのか、吟味す...

抽象と確率に関する脳の情報表現学習をモデル化する:豊泉 太郎(理化学研究所 脳神経科学研究センター 数理脳科学研究チーム チームディレクター)

我々の適応行動は、脳内で発現する「活動依存性シナプス可塑性」というメカニズムによって支えられており、新たな経験を通じて脳は環境情報の表現を学習します。本講演では、生物学的制約条件下において脳がいかに抽象的・確率的な情報表...

ニューロテクノロジーと認知戦の未来:国家・企業による「脳」の制御とELSI:土屋 貴裕(京都外国語大学 共通教育機構 教授)

脳・神経科学技術の急速な発展と、そのデュアルユース(軍民両用)的特性がもたらす新たな認知戦・情報操作戦略の展開について検討する。とりわけ、中国人民解放軍内で台頭する「制脳権」概念、米国で議論される「マインド・ウォーズ」や...

脳計測の基礎:番 浩志(NICT 未来ICT研究所脳情報通信融合研究センター 脳情報通信融合研究室 主任研究員)

fMRIをはじめとする脳イメージング技術の発展によって、ヒトの内観を驚くほど詳細に調べることが可能となりつつあります。一方、脳イメージング技術には実験デザインや解析に種々の制約があり、その解釈には注意が必要です。本講義で...

人間の情報処理プロセスから理解する消費者行動:有賀 敦紀(中央大学 文学部 教授)

消費者の知覚や記憶、選好や意思決定は人間の情報処理(認知)プロセスそのものであるため、消費者行動を科学的に理解するためには認知心理学的アプローチが有用である。本講義では、まず認知心理学の基本的考え方を解説し、フィールドで...

計算社会科学でフェイクニュース拡散の仕組みに迫る:笹原 和俊(東京科学大学 環境・社会理工学院 イノベーション科学系 教授)

2016年以降、嘘やデマ、陰謀論やプロパガンダ、こうした虚偽情報がソーシャルメディアを介して大規模に拡散し、現実世界に混乱や悲劇をもたらす事象が次々と発生している。さらに近年では、生成AIの台頭により、虚偽情報が高度化・...

初学者のための計算神経科学とAIの基礎:沖野 将人(株式会社NTTデータ経営研究所 ニューロコグニティブイノベーションユニット シニアコンサルタント)

昨今、ディープラーニング(深層学習)から端を発し、アルファ碁等の登場によりAIブームが巻き起こっており、その技術はスマホ、家電、セキュリティに至るまで様々なものに転用され、もはや身近なものになっているかと思います。一方で...