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応用脳科学アカデミー

     

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自由エネルギー原理は普遍的な脳理論なのか?:磯村 拓哉(理化学研究所 脳神経科学研究センター 脳型知能理論研究ユニット ユニットリーダー)

脳を構成する神経細胞は、どのように生物の優れた知能を実現しているのでしょうか?例えば、壁の近くにリンゴがあるとき、私たちはリンゴが壁の形に欠けているとは考えず、リンゴの一部が壁に隠れていると考えます。こうした経験に基づく...

学習理論から迫る脳の意思決定と情動:吉本 潤一郎(藤田医科大学 医学部 教授)

過去の経験に基づき、将来を予測し、意思決定に役立てる能力を「学習」といいます。我々人間の脳は、意識することなく簡単に実現してしまっている学習ですが、どのような仕組みでそれが実現されているのでしょうか?本講義では、機械学習...

「オンリーワンの個性を、チカラに変える。」レゾナック ジョブサポートチームのご紹介:鈴木 秀明(株式会社レゾナック)

 これまでの身体障がいのある方を中心とした障がい者雇用から脱却し、知的・精神・発達障がいがあっても企業就労の場で、個人が持つ能力を最大化することのできる企業でありたいと考え、人事部内に知的・精神障がいのある方々をチームで...

記憶と潜在意識下の脳機能:井ノ口 馨(富山大学 学術研究部 医学系 卓越教授)

本講義では、脳の情報処理のメカニズムをわかりやすく解説すると同時に、「潜在意識下の脳の活動とその機能に関する最新の研究成果」をお話しします。 睡眠中やリラックスしているときなどに独創的なアイデアなどが出やすいことは昔から...

ポジティブサイコロジーの脳科学:髙橋 英彦(東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 精神行動医科学 主任教授)

 精神医学に関連する心理学的研究は疾患の負の側面に焦点を当て、それを是正するような治療アプローチが中心であった。著者自身も、感情や情動といったテーマの認知神経科学的研究を行ってきたが、どちらかと言えば、ネガティブな感情を...

自然セラピー -生体調整効果と個人差-:宮崎 良文(千葉大学環境健康フィールド科学センター 自然セラピープロジェクト 特命研究員, グランドフェロー, 名誉教授)

自然セラピーがもたらす生理的リラックス効果を紹介し、それらのデータを元に、最近、見いだした「生体調整効果(高い場合は低下させ、低い場合は上昇させて、生体を調整する効果)」と「個人差」について、以下の2パートに分けて講演し...

脳から考える情報医療とブレインヘルスケア:本田 学(国立精神・神経医療研究センター 神経研究所疾病研究第七部 部長)

脳における情報処理の素過程を担っているのは化学反応、すなわち物質現象に他ならず、五感を介して脳に入力される情報は、究極的には脳の特定の部位に特定の化学物質を投与したのと同じ反応を引き起こす。すなわち脳においては、生命活動...

脳・神経科学分野におけるデュアルユーステクノロジーとELSI:土屋 貴裕(京都先端科学大学 経済経営学部 経済学科 准教授)

中国人民解放軍内で提起され始めた「制脳権」と、米国における「マインド・ウォーズ」、「ニューロ・ウォーズ」の概念、脳・神経科学技術に関する研究・開発や軍事・安全保障領域への応用を説明した上で、脳・神経に関する科学技術の軍事...

脳計測の基礎:番 浩志(NICT 未来ICT研究所脳情報通信融合研究センター 脳情報通信融合研究室 主任研究員)

fMRIをはじめとする脳イメージング技術の発展によって、ヒトの内観を驚くほど詳細に調べることが可能となりつつあります。一方、脳イメージング技術には実験デザインや解析に種々の制約があり、その解釈には注意が必要です。本講義で...

脳の発生発達と神経発達障害 Brain Development & Neurodevelopmental Disorders:大隅 典子(東北大学 副学長)

脳の中には1000億もの神経細胞と、さらにその数倍の数のグリア細胞が存在し、神経機能を営んでいます。このような脳の細胞は「神経幹細胞」というタネの細胞から作られ、大部分は胎児期に生まれますが、例えば海馬の中などでは生涯に...