脳の大規模ネットワークと知能情報処理の階層:渡邉 慶(大阪大学 大学院生命機能研究科 助教)
私たちは,朝起きてから夜寝るまでの間に,食事,通勤,仕事,友人との交流など,さまざまな活動を行います.これらの場面で、どのように振る舞うかを決めるのは自分であり,それらが脳によってプログラムされていることに,議論の余地は...
応用脳科学アカデミー
私たちは,朝起きてから夜寝るまでの間に,食事,通勤,仕事,友人との交流など,さまざまな活動を行います.これらの場面で、どのように振る舞うかを決めるのは自分であり,それらが脳によってプログラムされていることに,議論の余地は...
身近な言語能力から、脳の不思議や人間性の本質について考えてみたいと思います。人間の言語は、「再帰的計算」という本質的な特徴を備えています。再帰的計算に基づく階層的な構造は、自然言語である音声言語や手話にはもちろんのこと、...
近年注目されている深層学習では、学習過程において膨大な学習データが必要となり、かつ、なるべくデータの欠損やエラーがないように前処理(データのクレンジング)が必要であったり、学習精度向上のために膨大なパラメータの最適化が必...
脳には視覚・聴覚などの感覚知覚に特化した領域が存在する。一方で、時間の知覚は複数の感覚入力が関与する複合的な知覚であり、その単位もミリ秒から年までと幅広い。そのため、時間知覚には複数の脳領域からなるネットワークが関与し、...
近年、情動や記憶の神経基盤を理解しようとする試みは急増しており、心理学的側面や神経科学的側面に着目した研究から、多くの事実が明らかにされています。情動や記憶のメカニズムを考える際には、脳や心の働きに注目するだけでは不十分...
※オンライン講義 わたしたちの毎日を豊かに彩る感性と芸術。一見、脳科学とは遠くはなれた領域に思えますが、知覚の探求と精神のはたらきにかかわろうと試みている点では、脳科学とおなじ目的を共有し、深い関係性があると言えます。神...
VR(バーチャル・リアリティ)とは、実際には存在しない世界を人工的に合成し、疑似体験することを可能ならしめる技術である。この技術が登場してすでに4半世紀がたち、社会のいろいろな場所に根をおろしつつある。この技術は感覚研究...
私たちの生活は、外界から得られる多様で複雑な情報を処理し、客観的な認知や主観的な情動などを踏まえて行動を生み出す精緻な脳機能によって成立しています。近年の脳神経活動計測技術およびその解析技術の発展により、このような自然で...
脳科学から褒めの効果を考える ヒトの社会は、血のつながらないヒトとヒトとの間の役割分担で成り立っています。ここで大切なのは、他人のためにみずから行動すること(向社会行動)です。この向社会行動が起こる理由のひとつとして、他...
今日の人工知能は、パターン認識やゲームなど特定の課題では人間を超える性能を実現していますが、総合的に見ると人間や脳には遠く及ばない面がいくつもあります。特徴的なのは、1) 約20ワットと言われる低エネルギー消費で高度な知...