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応用脳科学アカデミー

     

脳の大規模ネットワークと知能情報処理の階層:渡邉 慶(大阪大学 大学院生命機能研究科 助教)

私たちは,朝起きてから夜寝るまでの間に,食事,通勤,仕事,友人との交流など,さまざまな活動を行います.これらの場面で、どのように振る舞うかを決めるのは自分であり,それらが脳によってプログラムされていることに,議論の余地は...

脳科学と人工知能の融合:西田 知史(情報通信研究機構(NICT) 未来ICT研究所 脳情報通信融合研究センター(CiNet) 脳情報工学研究室 主任研究員)

近年の人工知能(AI)技術の発展は著しく、脳科学においても脳情報処理をモデル化するための重要な研究ツールとして利用されている。本講義の前半では、脳科学研究においてAI技術を利用するためのフレームワークと、一連の研究から得...

運動に含まれる外界の知覚:羽倉 信宏(情報通信研究機構(NICT) 未来ICT研究所 脳情報通信融合研究センター 脳情報通信融合研究室 主任研究員)

ドリンクバーで飲み物を選ぶとき、コーヒーのカップに一直線に手を伸ばすこともあれば、色々迷いながら結局コーヒーを選ぶこともある。古典的な考え方では「意思決定のシステム」と「運動システム」は別々のものであり、「コーヒーに手を...

ヒトの運動機能向上支援システムの開発:平島 雅也(情報通信研究機構 (NICT) 未来ICT研究所 脳情報通信融合研究センター 脳情報通信融合研究室)

ヒトの運動の解析に用いる筋骨格モデルは1990年頃に開発されて以来、スポーツ、リハビリテーション、整形外科、人間工学、アニメーションなど幅広い学問・産業分野で利用されてきた。しかし、従来の筋骨格モデルは筋のボリュームが無...

脳の抑制機構の発達と劣化:内藤 栄一(情報通信研究機構 (NICT) 未来ICT研究所 脳情報通信融合研究センター 脳情報通信融合研究室 室長)

我々の研究チームは、子供から高齢者、感覚障がいを持つ人、スポーツの達人などの幅広い層を対象にして、人間の脳内に表現される脳内身体表現を多角的に理解し、運動機能や身体認知を支援・促進できる技術の開発を目指している。本講演で...

認知バイアスから見た脳とこころのメカニズム:山田 真希子(国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構 量子生命科学領域 グループリーダー)

偏ったものの見方や思い込みなどの「認知バイアス(認知の歪み・錯覚)」は、これまで、認知科学、社会心理学、行動経済学において研究が続けられてきました。認知バイアスは、外界の刺激などに対して脳内で独自に創造された「主観的経験...

うつ病:その対処と治療から脳科学まで:加藤 忠史(順天堂大学 医学部精神医学講座 主任教授)

うつ病、という言葉は広く知られていますが、「うつ病とは何か?」と議論し始めると、専門家の間でも議論が起きるかも知れません。本当は心理的反応として捉えるべきケースでも、症状の表面だけでうつ病と診断されてしまう可能性もありま...

人工神経接続 ~ココロと身体をつなぐ~:西村 幸男(公益財団法人 東京都医学総合研究所 脳・神経科学研究分野 脳機能再建プロジェクト プロジェクトリーダー)

多くの人が意欲の高い時に競技スポーツなどの運動パフォーマンスで良い結果を残すことができた経験があるのではないだろうか。また、リハビリテーションの現場においても運動機能回復を促す上で患者の意欲を引き出すことが重要であること...

行動の選択や学習における無意識 ~脳から考える心と身体~:大須 理英子(早稲田大学 人間科学学術院 教授)

私たちは何気なく日常を送っているように見えますが、些細な行動であっても、脳は私たちの気づかない間に様々なことを計算して対処しています。また、そのなかで日々必要なことを学習したり不要なことを忘れ去ったりしています。そのよう...

感情の機能を理解し、健康行動に役立てる:関屋 裕希(東京大学大学院 医学系研究科 精神保健学分野 客員研究員)

私たちの行動は、論理的な判断に基づいているようでいて、実は感情の影響を大きく受けています。 例えば、仕事がうまくいかないとき、論理的に考えれば、「上司や同僚に助言を求める」行動がとれると良いのですが、「こんなことを聞いた...